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2017/12/26 12:04

桜えびは、えび丸ごと一尾そのまま食べることから栄養価が豊富です。ここでは、桜えびの栄養についてその加工方法での違いなどをご紹介していきます。

1.桜えびの栄養の種類

桜えびにはたくさんの栄養素が含まれています。主な成分は、たんぱく質、脂質、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、キチン、キトサンなど。ビタミンの中には、葉酸なども豊富に含まれています。小魚などに含まれている、DHAも含まれているんですよ。

実に多くの栄養素がぎっしり詰まっているんですね。特筆すべきはカルシウムの多さ。なんと牛乳の6倍のカルシウム含有量なんですよ。ただし、カルシウムの吸収率は食品によって、異なります。魚類の吸収率は牛乳よりも劣ると言われているため、実質は6倍よりも少し下がり、4倍の含有量になっています。

ただし、桜えびは丸ごと食べることから、他のエビよりも脂質の量が多いことも特徴。しかし、小さな桜えびですので、カロリー摂取量は車海老などの他のえびと同等程度です。まるごと食べられる桜えびは、ミネラルが豊富で、車海老などの他のえびと比較するとおおよそ3倍あるんですよ!

2.生と、素干し、釜揚げ、加工によって違う栄養

一口に「桜えび」といっても、生、素干、釜揚げではそれぞれ栄養素はどのように違うのでしょうか。同じ桜えびでも加工方法で栄養が大きく異なります。それぞれ100gでの含有量を比較してみましょう。

エネルギーでは、生の桜えびが88kcalに対して、素干しの桜えびは297kcal、釜揚げの桜えびは、91kcalと言う結果に。素干しの場合には、水分が抜けている関係で、100g中の絶対的な桜えびの量が多いんですね。そのため、カロリーが高くなっています。また、桜えびの代名詞とも言えるカルシウムに至っては、生の場合には、680mg、素干しが、2,000mg、釜揚げで690mgの含有量です。

やはり水分が抜けた素干しの桜えびは、その量の多さで、生の桜えびの3倍以上のカルシウムの量になるんですね。その他、素干しの桜えびでは、グリシンやタウリンも生の桜えびの約3倍の含有量になっています。栄養価の面では、素干しの桜えびが一番高いと言えるでしょう。

3.桜えびの健康への効能

では、このように栄養成分が豊富な桜えびには、どのような健康に嬉しい効果があるのでしょうか。


カルシウムの多さからは骨阻しょう症の改善や予防に良いと考えられますね。

また、ビタミン類には、細胞の老化を防ぐ作用があります。キチン、キトサンの摂取によって悪玉コレステロールを下げる作用や、肥満改善、免疫活性作用、整腸作用などの効果が得られるでしょう。桜えびの赤色に含まれるアスタキサンチンには、抗酸化作用、活性炭素を抑える作用や、眼精疲労を改善する作用が期待できます。このように、桜えびの栄養には健康に嬉しい作用が盛りだくさんです。

特に老化予防や、免疫力向上の作用から高齢者にはぜひたくさん食べて欲しい食品です。桜えびにはたくさんの栄養が詰まっています。生のまま食べても栄養は豊富ですが、素干しにすると効果はさらに高くなります。

素干しの場合には、そのままおやつ感覚で子どもから高齢者まで召し上がることが可能なので、気軽に普段の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。